ライセンス生産では しっかり管理を

最近台湾の夜市で 日本向けのキャラクター靴下が激安で販売されているのを見つけました。10足で330日本円です。どう考えても、原価割れですね。これは 日本向けの輸出工場が 余分に生産したものを外に流したのですね。台湾でも 最近はコピー商品の取り締まりは厳しいし、コピーを生産しても この価格では売れません。ライセンスの管理はしっかりやるべきです.こういう工場には 生産させないのが安全です。弊社では 工場にしっかり指導を行います.

検品日記

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上図は 先日個人的に買ったタオルですが、QCシールが付いています。検品員が複数いる場合は このように誰が最終確認したか、分かるようにして出荷するのが本来やるべきことと思います。

ニット手袋の検品で毎回タグに問題が出て、全数検査を行いますが、これは 工場では一つの作業を数人で行うので、問題が出ても、誰がミスをしたか分からないようになっています。これでは緊張感がないので、改善されません。基本的には 一つの作業は一人で行い、問題が起きたら、誰がしたミスか追跡できるようにしてないと行けません。

 

【2017年春節の休み】

 

【2017年春節の休み】
カレンダー上では 旧暦の1/27(除夜)-2/1まで休みですが、
染色と定型の工場は 外国人労働者などをつかっているので春節の休みが長いです。元宵節の2/11まで休みになります。
ご注意下さい.

ボールペンの検品について

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ボールペンの検品では このようにかすれているものが、ごくまれにあります。ほとんどの場合は ボールペンの芯が古すぎて、先端が乾いてしまったことによるものです。

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台湾では 一般的に台湾製のボールペンの芯には製造年月が刻印されます。これをやってないメーカーが多いのです。古い芯を使ってしまうことがあります。一般的に芯が製造されてから、半年以内のものを使いべきです。こういうのが分かっている会社に注文を出すようにしましょう。台湾の大手のペンメーカーでも こういうところをお客に説明しなく、この刻印作業を行ってないところがあります。こういう会社にかぎって、古い芯を出荷してしまいます。要注意です。弊社は手慣れています。台湾から文房具の出荷では弊社にご相談ください

 

 

工場監査について 検品日記

日本も含めて、世界の有力バイヤーが輸入する場合は 先に工場監査を行います。東南アジアとか、中国では 委託された検査機関が念入りに検査を行います。ですが、台湾などでは 世界の有力バイヤーも 中国とは違いおかしなことはまずないということで、社員が工場を訪問して軽く工場監査を行う程度です。実際のところ、この程度でいいと思います。最近は中国では 検査機関の工場監査が通らなくて、生産をできなくなる工場がけっこう出ています。狙い目ですね。

最近の台湾経済状態分析

数多くの台湾国内の工場を回っていると、聞けるのは、経済状態は良くないということです。世界中を見ても、アメリカ向けがいい程度で 他の国への出荷は減っているそうです。日本向けも 今年の後半より落ち込んでいます。多分このような状況は 台湾だけでなく、世界的な傾向ではないでしょうか?韓国の大手海運会社が倒産したのも 世界的な輸送量の減少が影響しています。面白いのは 特に中国での生産輸出が減っていると思われます。純粋な中国メーカーも 衣料品などは とっくにベトナムを飛び越えて、ミャンマーとかカンボジアに行っています。中国は金融緩和で余ったお金の投資先がなく、不動産のバブルだけが進んでいます。数年後には 大きな問題が起こるかもしれません。株のバブルがはじけて、通常1-2年遅れて不動産バブルも破裂します。すでに外貨が不足しているので、爆買も無くなっています。要注意ですね。
台湾と中国の経済は地下でつながっています。台湾では 一昨年の暮れから不動産バブルがはじけています。中国の状況はすでに危険水域に達しています.

検品日記

毎日検品で 台湾の工場を回っていると、面白い事もあります。こういうのは日本のお客さんは絶対知らないなと思うことです。工場が残業手当を払ってないとか、あまりにも呆れてしまうようなことです。
注文を工場に出す前に 工場の経営者の人格を見ることを忘れては行けません。日本のお客さんは ざっと工場を見るだけで、注文を出しています。あまりにも急ぎすぎですね。

台湾の靴下産業の現状分析

靴下の製造工程をみると分かりますが、それほど人が必要ないのです。機械で編み上げて、つま先を縫い合わせて、包装するだけです。ここ数年カンボジアとかミャンマーにも靴下工場が進出していますが、主な目的は低い労働コストというよりも、輸入国における低関税が目的です。実際の靴下工場の経営では 編み機をうまく運転できるか、保守点検・修理がスムーズに行えるかが大きな問題になるからです。例えば中国では 編み機の修理費用は台湾よりもずっと高いのです。

2012年に韓国とアメリカで自由貿易協定ができて、台湾の靴下産業には大きな打撃になりました。特に大きな工場はアメリカ向けの生産が主だったので、非常に大きな衝撃でした。この問題はまだ解決してなく、今だに長引いています。台湾の政権が交代して、TPP参加を言い出したのも、このような問題がいくつも国内で起きているからだと思います。靴下産業がそのうちの一つでしかない。近い将来大きなアメリカ向けの工場が数社つぶれて、大きく勢力地図が変わる可能性を秘めています。